アイデアの名称 | 津波スーツ |
---|---|
創作者 | 浅間 順一 |
権利状況 | 特許登録済 |
試作品の有無 | 無 |
アイデアの詳細 |
本津波スーツの発明は、南海トラフなどの大地震の発生が予測される中で津波、水害対策用の、救命胴衣の一体化された防水、保温機能のある、ファスナーで着脱するツナギ服を提示するものである。 先般の東北大震災を例にとると犠牲になられた方々の多くが溺れたことと、水中かつ陸上においての低体温症が原因であったとの報告がなされている。昨今津波の襲来が予想される地域では津波対策用として救命胴衣を常備する会社、学校等があるのであるが、津波は身体を直撃する自然災害であるので、まずは身体を覆う保温性防護服の着用を優先すべきでそれに救命胴衣を一体化させることを考えるべきである。 第一に本津波スーツは溺れることを防止し呼吸を確保する機能を有する。スーツ自体が持つ浮力と、もとより救命胴衣の浮力機能のためである。本津波スーツは着脱容易のため窮屈ではないようになっているのでスーツ内にもともと空気が入り込んでおり、それが相当量の浮力を発生する。 第二に本津波スーツは防水性、体温の保温機能を有する。本津波スーツは防水性、保温性のある素材から作られている。手、足、首各所で防水のためシールされている。 第三に本津波スーツは緊急時に素早く、容易に着用できる機能を有する。本津波スーツは手足をスーツに通して、防水ファスナーを股部より首部まで持ち上げて閉めるだけである。タートルネックの首部は防水ファスナーを楽に締め切ることが出来るように多少ゆるめになっている。 第四に本津波スーツは作業性、運動性機能を有する。本津波スーツはあえて手袋やブーツを付属、一体化させてはいない。本津波スーツを着たままで手作業をしたり、歩きやすい自分の靴を履いて高台避難するためである。 本津波スーツは、それのみで津波の被害を免れるというより、あくまでも高台避難をする際の補助具であるとされるべきである。高台避難が間に合わなかった場合やどうしても高台避難できない事情があった場合等に救命手段として補完的に使用するのが有効であろう。 本津波スーツ付属の救命胴衣については固形式の他に自動充気式、手動充気式、吹き込み式、それらの複合などがあるが自動充気式等は嵩張らない、折りたたみ収納がしやすいなどの利点があるが、まずは固形式を優先すべきであろう。瓦礫などとの衝突に強く、それのみで浮力を発生するので機械の故障、劣化などが無く、浮力維持の点で長期的に信頼性があるからである。 |