一般社団法人 発明学会

こども発明1万円特許出願サポートプログラム

こども発明1万円特許出願サポートプログラム

特許庁への「特許出願」をサポートします!

発明学会が行う「こども発明1万円特許出願サポートプログラム」は、「ものづくり」と「発明・アイデア」と、「自分のアイデアを権利保護する重要性」に興味を持ってもらい、未来の日本を支える子どもたちの創造と表現力の育成を目指すことを目指して設立された、一般社団法人 発明学会の新制度です。

発明学会の顧問弁理士も務める「メタライツ特許商標事務所」の木村 浩也 先生と、「一般社団法人 発明学会」のコラボ事業として、実現しました。

発明学会の会員でもあり、町の発明家の発明を応援してくれる、優しくユーモアあふれる木村先生が、みんなの発明をサポートしてくれます。

発明学会に会員として所属するこども発明家のほか、「身近なヒント発明展 こども発明部門」や、子供向け科学雑誌『子供の科学』の『ぼくの発明きみの工夫コーナー』応募者まで、支援の範囲を広げ、こども発明を応援してまいります。

利用者の声はこちら

協力弁理士

メタライツ特許商標事務所
発明学会 顧問弁理士・発明学会 会員
木村 浩也 先生

東京理科大学卒。早稲田大学 大学院法学研究科卒。
民間放送局(東京キー局)の技術者でもある、異色経歴の弁理士として活動をしながら、一方では、発明学会顧問弁理士として、町の発明家によるアイデア商品化を支援中。
また、商標を活用した、知財の更なる可能性へ挑戦するために、コロナ禍でプチゴージャスな気分になれるブランド構築を狙った商標「幸金(こうきん)」を取得。 「幸金ウェットティッシュ」を事業化中。

サービス利用対象者と、特許出願をする目的

当サービスは、下記に該当する方を対象にしております。

利用対象者 ○ 発明学会の会員で、未成年の方 (18歳まで。会員のお子さん・お孫さん等は対象外)
○ 「身近なヒント発明展 こども発明部門」に応募し、一次審査に合格した方
(一般部門に応募し、一次審査に合格した未成年の方も対象)

お子さんが考えた、発明コンクールなどに展示されることになった発明品を、テレビや新聞、インターネット上などで不特定多数の方に公開されると、特許権が得られるために必要な「新しさ(新規性)」と言う条件を失ってしまい、一般的には、特許権が取れなくなってしまいます。

お子さんが夏休みの宿題の一環などで考えたアイデアであるため、特に気にしない方が大半です。

しかし中には、「特に良いアイデアだから商品化を目指すために特許出願してあげたい」、「せっかく子供が考えたアイデアなので、将来のために特許出願をして、子供の成果として、残してあげたい」と考えるお父さんお母さんもいらっしゃいます。新聞やテレビなどで「小学生が特許を取った」と言うニュースは、おそらくそのような考えからによるものと思います。

しかし、特許事務所に特許出願を依頼した場合にかかる、費用的負担がネックでした。発明学会にご入会いただき、無料発明相談を受けながら、出願書類を作ることも可能ですが、手間と時間がかかります。

このような方のために、できるだけ権利対策の経済的負担を軽く出願できるようにして、お子さんの創作活動を、家庭全体で応援してもらい、家族みんなで発明を楽しんでもらえるようにしたのが当サービスです。

特許権を取得するまでにかかる全体の費用

特許庁への各種手続きを代行する専門家を、「弁理士(べんりし)」と言います。

例えば、特許出願をしたい場合は、弁理士が開業している「特許事務所」に依頼し、特許出願手続きにかかる実費の他に、弁理士に支払う各種手数料を払うことで、依頼が可能です。

一般的に、特許事務所に特許出願をお願いして、権利化までには約60万円ほどの費用がかかるのが現状です。しかし、当「こども発明1万円特許出願サポートプログラム」を通じてお申込みいただくと、大幅に負担を減らすことが可能となります。

特許権を取得するまでにかかる全体の費用
  • ※特許事務所に特許出願を依頼した 場合の費用は、日本弁理士会が平成15年5月30 日に 実施した特許事務所への報酬額アンケート結果より「平均値」を紹介しています (「審査請求(減免)の書類作成費用」と、「設定登録書類作成費用」のみ、同資料に記載がないため、予想される一般的な費用を木村弁理士よりお聞きし掲載しています)。
  • ※「こども発明1万円特許出願サポートプログラム」の費用はあくまでも目安です。ケースによって追加費用が掛かる場合があります。
  • ※概算費用は、掛かりうる可能がある項目の費用すべてを、単純に合算した金額となります。出願だけをする場合はそこまでの時点でかかる金額のみ。権利化に挑戦する場合も、意見書・補正書の作成内容によっては、費用が変動します。
各種出願メニュー

1.特許出願だけを目的とする方のための「特許出願1万円コース」

書類作成監修費用1万円+特許印紙代14,000円実費のメニューです(税別)。
アイデア説明文を出願書類の形式に転記するのみで、お子さんの名前を「発明者」として、特許庁の公開公報に掲載することを主な目的としたメニューとなります。
インターネット上で出願情報を検索できる、「特許情報プラットフォーム」でも、お子さんのお名前と発明の内容を、検索閲覧することができます(※公開は、出願後1年6か月後となります)。発明の成果として、お子さんの名前を残すことが可能です。
書類作成後の校正は1回のみ、若しくは図面の変更は無しとなります。
商品化を目指す方は、とりあえずこのコースで十分です。出願後1年後までであれば、「国内優先権制度」を利用することで修正が可能です。出願後、企業に売り込みを行い、採用が決まった後、その企業が商品化する構造や素材などの条件に応じ、対応が可能です。この場合の国内優先権制度を利用した出願については、別料金での対応となります。

2.権利化までを視野に入れたい方のための、「特許出願5万円コース」

もし、権利化までを視野に入れたい場合は、記載の図面の中で、体裁を整え、特許査定の可能性を残す範囲で、1~3万円の手数料で書類を作成するメニューの他、さらに権利化に近づけるために、特許査定可能なレベルまで持っていく5万円の書類作成メニューがございます。

木村先生に、申込内容を見ていただいた結果、権利化を目指した場合、図面等の書き直しまで視野に入れるとかなり時間と検討が必要となる作業になるため、書類作成監修費用5万円+特許印紙代14,000円実費で対応いただけることになりました。
書類作成後の校正は1回のみ、図面は作成しませんが、5万円の範囲内で差し替えは可能。

3.とにかく権利化をめざしたい方にお勧め。「実用新案登録コース(1万円+20,600円)」

特許制度とは別に、実用新案制度というものがあります。
実用新案で出願しますと、実用新案登録証が届き権利化可能です。
出願料14,000円の他に3年分の登録料を加算した20,600円が実費としてかかります。
書類作成後の校正は1回のみ、若しくは図面の変更は無しとなります。

4.その他「意匠出願コース」、「商標出願コース」

デザイン上の要素が強い場合や、ロゴマークや商品名等は、このコースでの対応となります。アイデアの内容を見て、このコースでの出願がベストである場合はおすすめさせていただきます。

    ≪注意事項≫
  • ※「こども発明1万円特許出願サポートプログラム制度」は、あくまでもこども発明を応援するための社会貢献企画ですので、一般的な特許出願代行の受任とは趣旨が異なります。書類作成中の校正回数には条件がございますので、予めご了承ください。
  • ※受任状況に応じお断りさせていただく場合もございます。また、お時間をいただく場合がございます。

申し込みの流れ

STEP
1

文章作成発明家

解説&「アイデア説明文」作成解説書を読みながら、自分の発明品を説明する「アイデア説明文」を作成してください。
解説&「アイデア説明文」作成解説書

PDFデータが開きます

STEP
2

フォームより申し込み発明家

「アイデア説明文」が完成したら、所定のフォームやメール等にて、作成した「アイデア説明文」の文章を、応募してください。
STEP
3

木村先生へ見積依頼発明学会

発明学会で内容を確認させていただいた後、木村先生へ見積もり依頼を致します。
STEP
4

内容確認木村先生

内容確認の上、木村先生より発明家へ、費用のお見積もりをお送りいたします。

大きな修正が必要な場合
…その度合いに応じて、費用のお見積りをお送りさせていただきます。

1万円の監修費用の範囲の、軽微な修正で特許出願できる場合
…24,000円で特許出願できる見積もり内容となります。

STEP
5

正式発注発明家

お見積り内容で問題なければ、木村先生へ、正式発注の連絡の上、指定の口座へお振込みください。お振込み後のキャンセルはできません。
STEP
6

作成開始木村先生

出願書類作成に入ります。随時、構造や使い方などの確認のため、連絡をさせていただく場合がございます。
出願手続き完了後、木村先生より、手続き完了のご連絡を致します。
以上で、出願の手続きは終了です。
    出願後について
  • 特許出願後の特許庁への対応については、木村先生にご相談ください。
  • 発明の事業化や、発明学会ネットショップを通じた商品販売、商品化採用してくれる会社紹介等のご相談は、発明学会までご連絡ください。

利用者の声

2025年度「全日本学生児童発明くふう展」入選作品
2025年6月開催東京発明学校「発明発表オーディション」審査員特別賞受賞

害虫捕獲、解放及び駆除装置(CO2で虫バイバイマジックキャッチャー)

アイデアの名称

害虫捕獲、解放及び駆除装置(CO2で虫バイバイマジックキャッチャー)

発明者
奥天優衣

奥天 優衣 さん(北海道)

特許番号 特許登録第7503721号

発明のきっかけは、ゴキブリが苦手な母の友人から、近づかず触ることなく駆除できないかという話を聞いたことです。また、私には小さな従妹がいるので、殺虫剤を使うと、薬剤が床につき小さな子の手についてしまう心配がありました。この2つを組み合わせたのが、長い棒のマジックキャッチャーを使って二酸化炭素で害虫を駆除する「COで虫バイバイマジックキャッチャー」です。

この発明品は、「全日本学生児童発明くふう展」で入選することができ、とてもうれしかったです。作品をみた方々から高い評価をいただいたため、特許を出願することにしました。その際、発明学会の「こども発明1万円特許出願サポートプログラム」を知り、取得にむけて弁理士の木村先生、発明学会の皆様からアドバイスをいただきながら、母と一緒に書類の作成をしていきました。

小学校の担任の先生やお友達からの応援もあり、頑張ることができました。
発明学会で行っている、東京発明学校「発明発表オーディション」にも挑戦し、大人の発明家に交じって社長さんの前でプレゼンをして、企業審査員の社長さんから審査員特別賞をいただき、とても嬉しかったです!

商品化されたら、ペットや小さな子供がいるご家庭で活用してもらえたらうれしいです。二酸化炭素なので、薬剤より安心です。また、クレーンゲームのような構造も楽しいので、大人以外にも子供も駆除や捕獲ができます。

将来の夢は、人の役に立つようなものを作っていきたいです。今はメイクやスキンケアに興味があるので、たくさんの人のお肌がプルプルになるような保湿成分などを研究してみたいです。

第27回「身近なヒント発明展」こども発明部門特別賞

宿題たスケール

アイデアの名称

宿題たスケール

発明者
田中聖蘭

田中 聖蘭 さん(大阪府)

特許番号 特許登録第7447349号

通っていた小学校の総合の授業内で、身近なヒント発明展にチャレンジすることになりました。

この発明は本当に自分があったらいいなと思うものを作りました。特許権をいただけたという事は、今までにないものであるという証明だと思いますので大変嬉しいです。

特許書類おいて、木村先生をはじめ、発明学会の皆様、そしてお友達のお父様に手厚くアドバイスをいただきました。両親に手伝ってもらい、何度も訂正しながら作成していきました。アドバイスをいただける環境にいたことが私にとってはありがたかったです。この環境がなければ今回の取得はなかったと思います。アドバイスをくださった方々と両親に感謝しています。

私は学校や塾の勉強をしている時に、こんなのがあったらいいなと思い、この定規を発明しました。ですので、どこかの文房具屋さんや事務用品のメーカー様の目に留まり、製品化されたとしたら、受験生の方はもちろん、日々学習している学生の方に役に立つと思います。

勉強を頑張っている方に少しでも貢献する事ができたら夢のようだなと思います。

発明を通して、今あるもので満足するのではなく工夫したり、新しく生み出したりすることで、生活がより便利になることを学びました。

これから更なる学びを通して、将来自分が世の中に貢献できる人になれるように頑張っていきたいです。

木村先生のメッセージ

見事権利化されたこども発明家のみなさんへ

この度は特許登録、本当におめでとうございます!
あなたの発明は、特許庁の審査官から「特許発明に値する」とのお墨付きをいただきました。 これは、他の表彰とは全く異なる評価です。

特許法というのは第1条に「法目的」が書いてありまして、「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。」 とあります。

簡単に言いますと、日本の産業の発達にとって大切な発明を特許で守るということです。
つまりみなさんの発明は、産業界にとって大切だ、と国からお墨付きをいただいたことになります。
そしてそのご褒美として、なんと20年間の独占権が与えられました。
つまりあなた自身以外、20年間この発明を実施してはならないのです!

ぜひ、この発明を世の中のために、役立ててください。
そして、この登録を励みにして、更なる発明を生み出し、日本を元気にしてください!! 重ね重ねとなりますが、本当におめでとうございます。

ご両親、発明学会の皆様へ

このような特許発明を生んだ、ご両親、発明学会のサポートの皆さまに敬服いたします。
私にとってもこの度、身近なヒント発明展「こども発明部門」の入選作品から、初めて特許発明として登録された第一号作品から、続々と権利化されております。私にとっても本当に嬉しい特許登録でした。

以前の「身近なヒント発明展」の表彰式でもお話しさせていただきましたが、身近なヒント発明展「こども発明部門」の特許出願事業に参画した1番の理由は、発明家の大スターを育てたいからです。
小学生の頃からこのような創作活動を奨励することが、日本の産業界を活性化させる第一歩と考えております。

最近のスポーツ界では、野球の大谷選手、テニスの錦織選手、サッカー久保選手、三苫選手のように、小さい頃から世界に目を向けてきたスター選手が育っています。産業界も私が小学生の頃は、ソニーのウオークマンが世界を席巻し、自動車、テレビ、家電は日本のお家芸でした。

今はどうでしょう?

日本製のスマートフォンはほとんど見かけません。
家電も海外製品をよく見かけます。
TikTok、X(Twitter)、Instagram、LINE、全て海外発のサービスです。
電気自動車分野でも日本は出遅れたため、海外新興メーカーの急激な伸びを許し、自動車でも後塵を排することになりそうです。
これは日本の産業界において新しい「モノ」を生み出す力が、スポーツ界の伸びに比べ、圧倒的に欠けている証拠です。

日本の発明家も、小さい頃から、世界に目を向けるべき、つまり特許出願をするべきです。

特許出願をすると、主に発明の「新規性」「進歩性」「産業上の利用可能性」を審査します。
「産業上の利用可能性」は文字通り、お金になるかならないかですので、今回は割愛しますが、「新規性」は世の中に同じ発明はないか?そして「進歩性」は世の中にあるものから簡単に思いつかないか?という審査です。
この新規性、進歩性の比較対象は日本の発明だけではありません。
世界中の発明で同じものがないか、その世界中の発明から簡単に思いつくことができないか、という審査です。
特許出願をすると、その思いつきが、世界と勝負できるか、という土俵に立つことができます。

ただ、特許出願は、世界を相手にする、そして日本で20年もの独占権というご褒美をいただけるため、費用が高いです。
ここのハードルを少しでも低くするために、身近なヒント発明展「こども発明部門」の特許出願事業として、最低1万円から特許出願をするサポートを続けております。
「こども発明」とはいえ、当然、通常の出願と手間は一緒です。
50万円以上もする出願費用を1万円〜としておりますので、私の本業にも影響が出ております。
しかし今回の特許登録は、そんな苦労も報われる、本当に嬉しい結果でした。

発明を頑張る、こども発明家の皆さんの更なる飛躍を祈りつつ、同じようなこども発明家が後に続いて欲しいです。
そしてその発明家達が、自動車、スマートフォンのように、世界を変える発明を生み出す発明家に育ってくれることを切に祈っております。

メタライツ特許商標事務所
弁理士・行政書士 木村 浩也

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