一般社団法人 発明学会

スティック型掃除機のお掃除を楽にする伸縮性ストラップ『スティック掃除機肩掛けベルト』が商品化採用

2025/06/27 (金)

身近なヒント発明展から商品化!!

72歳発明家・藤澤弘和さんの挑戦

大阪生まれの発明家、藤澤弘和さん(72歳)は、小学生の頃からサボテンの栽培に興味を持ち、その後、園芸や発明に情熱を注いできました。最初の発明は、庭木の剪定ゴミを簡単にゴミ袋に入れられる補助具。今でも愛用しています。商品化の方法が分からず模索する中で、2022年に発明学会に入会しました。

藤澤さんが開発したアイデアの一つが、「スティック型掃除機用ストラップ」です。きっかけは、奥様が掃除機を使っているときに手首や親指の付け根に痛みを感じていたこと。家電量販店で「腕をまっすぐ伸ばし、振り子のように動かすと楽」というアドバイスを聞き、掃除機にストラップを取り付けてみることを思いつきました。

使わなくなったバッグの肩掛けストラップを切り取り、平織のゴム製ベルトを組み合わせて試作。掃除機を前に押すと、ゴムの力で自然に戻るため、ベッドやソファーの下の掃除も楽になりました。掃除機を手放してもストラップで支えられるので、両手を使って椅子や荷物をどかすこともできます。

改良を重ね、持ち手への取り付け方法も工夫しました。当初は穴を開けて固定していましたが、「太い持ち手に付けにくい」との意見を受け、面ファスナーで調整可能な仕様に変更。実際に使ってもらったところ、手首や指に不安のある方にも好評でした。

このアイデアは、第28回(2024年)「身近なヒント発明展」で企業の目に留まり、その後、スマイルキッズ株式会社が出展した「東京ギフトショー」で紹介され、正式な商品化が決まりました。

「自分が感じた不便を解決するアイデアが形になるのはうれしいことです。これからも日常の困りごとを解消するアイデアを考えていきたい」と藤澤さんは話します。

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